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小池  栄雄

 

有意義であった「社会フォーラム」五十嵐;新潟大学

 

新潟市西区にある新潟大学五十嵐キャンパスで高橋姿学長、高橋均理事、新潟日報社の鈴木聖二氏等出席のもと、教職員、学生、一般市民が参加し、社会連携フォーラム五十嵐「足元からの社会連携」が開催された。用意した座席が足りなくなるほど盛況であった。

当日は、12時から合同防災訓練が開始され、参加者には防災炊き出し訓練で作ったおにぎりと豚汁が振舞われた。大変美味しくいただいた。

 

西区消防署の署員十数名が今後いつ起きるか分からない自然災害に備えて、注意事項を参加者に丁寧に説明してくれた。

また、スーパーのレジ袋を利用したケガの応急処置法を教えてくれた。

 

日本理化学工業会長の大山泰弘氏の講演は、はじめから終わりまで感動を覚えた。

80人の従業員中、障害者は70㌫の60名近いという。

その人ができる範囲での適材適所に配置して、仕事をしてもらうからムリがなく充分利潤も出るという。

大山さんは、常に温かいまなざしで知的障害者の方を神様や仏様とおしゃっていた。

人に対する優しさが凄いと思って聞いていた。

最近は、日本ではチョークも下火であり、これからは新しい製品としてガラスにでも書けるというキットパスが主流となる旨を説明された。

 

大山会長の顔はいつもいつも柔和な笑顔で、人間性の尊厳での崇高な高みを見た思いだった。

 

大山会長は、人間の究極の幸福感について

1、人に必要とされること。  2、人の役に立つこと。   3、人に愛されること。    4、人に褒めれること。

の4つをあげていた。

私は、これらを心に刻んでおこうと思った。

 

その後の4つの活動報告では、皆さん頑張ってやっておられることに、あらためて敬意の気持ちがわいた。

なお、燕市の銅鏡磨きプロジェクトで、小林研業代表の小林一夫氏のお話は、銅鏡磨きがまさに地元に根を下ろした立派な仕事だと感嘆した。

研磨業は明治、大正では2000軒あったが、今では3分の一で700軒ほどだという。

全国にたくさん研磨職人で技術を磨いているが燕市の職人が全国でもトップクラスだという。

最近は、うれしいことに有名大学卒の4名が、一生懸命に技術を会得しょうと頑張ってるとのこと。

途中、数回10分くらいずつ休憩したのであったが、17時まで報告、トークと次々と行なって、

長い時間かと思われたがあっという間に終った。

 

また、17時からは交流会として新潟大学第1生協で一堂に会して、黒崎太鼓、作曲家の遠藤実氏のファンである古俣慎吾氏のギター弾き語り、ロス・コバリアーノスによるアンデス音楽、それに大学南が岡自治会による新潟甚句、最後は学生サークル『新舞』による総踊り、見ている人も参加して、和気あいあいのお楽しみで盛り上った。

 

これらの企画立案運営には、新潟大学の教職員、学生、自治会、西区役所、ボランティア団体、手話通訳、要約筆記の皆さんの並々ならぬ働きに負うことが大きいとあらためて感服した。

次回も期待したい。

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